バレンタインデーの由来となっているバレンタインとは、古代ローマ時代の人物のことです。この人物は生きている時に、司祭として働いていました。この人物が亡くなった日にチョコレートを贈ることには、しっかりとした理由があります。この人物は当時のローマの皇帝によって処刑されましたが、処刑される原因となったのは、この人物が皇帝の政策に反対したからです。
当時のローマ皇帝は戦争などもよくおこなっていましたが、戦争に行く兵隊が結婚をすることを許しませんでした。皇帝が結婚することを許されなかったのは、兵士が結婚をしてしまうと故郷に帰りたいと考えて、戦争に負けてしまうと考えたからです。このような皇帝の考え方に反対したのがバレンタイン司祭で、司祭が処刑された後に恋愛と関係のある人物として、歴史に名前を残すことになりました。司祭の亡くなった日に愛の告白をすることがおこなわれるようになったのは、司祭が処刑されてから1700年以上経過した後のことです。
もともと司祭が処刑された日にこのような意味はありませんでした。日本でもバレンタイン司祭が亡くなった日に愛の告白をする習慣が根付きますが、こうした習慣が広くおこなわれるようになったのは、第2次世界大戦が終了した後のことです。それまでは、このような風習は日本にはありませんでした。女性のチョコレートを贈って愛の告白をするようになったのは、お菓子を販売していたお店の影響です。